東大・京大生が選んだ「人気100社」 トップ10は外資コンサルに人気集中 (3/6ページ)

 面接質問「日本にサッカーボールは何個あるか?」

 もう1つの変化が、16年から17年にかけての、“働きやすさ”や“ホワイト企業”への意識の高まりだ。その端緒になったのは15年に起きた電通の若手社員過労死事件。ランキングでも広告業界の人気は急落。16年のランキングでは電通が14位、博報堂DYグループが22位に位置したが、17年は電通が39位、博報堂が38位へと転落している。ある大学院生は「政府による“働き方改革”の動きもあり、世の中の動きがわかっている学生は、一昔前に流行したコピーの『24時間戦えますか』なんていうマインドはもう持っていない。男性も、付き合っている彼女や婚約相手に頼まれてワーク・ライフ・バランスの取り方を考えるようになってきている」と話している。

 加えて、北野氏はベンチャー企業の今後の可能性についても言及する。「成長途中のベンチャー企業に身を置くことが、後々大きな価値となることもあります。たとえば、かつてヤフーが企業として飛躍を遂げた1997~99年当時に働いていた人というのは、ベンチャーの成長と成功のノウハウを知っている人間として、現在の転職市場でも引く手あまたです」。終身雇用神話が崩壊しつつある今、学生に人気の企業も、親世代とは大きく変化してきているのだ。

 学生が志望する企業が変遷してきているのと同時に、選考方法にも新しい手法が取り入れられつつある。大手商社や日系の大手企業から複数内定をもらった男子学生によれば、エントリーシートでふるいにかけられることはほとんどないという。その背景には、ノウハウ本が増えてエントリーシートの書き方が画一化し、差がつかなくなってきていることが挙げられる。その代わりに、面接の比重が高まっている。そこで、面接手法に、2つの新しい方法が登場した。

 1つが外資系コンサルタントや外資系金融で用いられる「フェルミ推定」だ。これは、「日本にサッカーボールは何個あるか?」「東京で消費されるペットボトルは1日何本か?」など、限られた知識から、いかに論理立てて結論を導き出せるかが問われる。

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