叱られていない子は「本番に弱い」 「褒めて伸ばす」ブームで子が潰れる (1/4ページ)

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 「うちの子、褒められると伸びるタイプです。だから叱らないでください」。育児本の影響なのか、そうした申し出をする保護者が増えている。塾講師の松本亘正氏は「甘やかされたままだと、ここぞという時に実力が発揮できなくなる。メリハリが必要だ」という。そんな松本氏が考える「叱り方の3カ条」とは--。

 子供を「褒めて伸ばす」ブームの負の遺産

 子供を「褒めて伸ばす」のがブームになっている。

 子供のいい面を見て、親がそれを認める。そのこと自体は推奨されるべきことだ。しかし、実際に子育てをしていると「褒めて伸ばすとよいとわかっていても、つい叱ってしまう」とこぼす保護者は多い。塾講師の私はそうした悩み相談をしばしば受ける。その際、私は「無理して褒めて伸ばそうと考える必要はありません。万人にあてはまる教育法など存在しないのですから」と答えている。

 中学受験を目指す多くの小学生たちに接していると、子供のタイプは千差万別で、なかでも「聞きわけのいい子」と「聞きわけの悪い子」がいることに気付かされる。

 もともと聞きわけがよく賢い子であれば、親はめったに叱る機会はないだろう。親が意識的に褒めなくても自然に褒める機会が多くなるから、それによって本人が勝手に自信をつけ、さらに伸びる。親としては理想の形だろう。

 また、秀才タイプでなくても、真面目に努力できるコツコツ型の子も褒めれば伸びるタイプだ。ささいなことでもいい点をすくいとって褒めるとモチベーションが上がる。逆に、褒めないで放っておくと、本人は不安な気持ちになり、やる気を失うケースもある。

本番に強い子は「褒めて伸びる子」ではない