【Luxeな日本~地元発】明治150年 気分はハイカラさん 藤村由紀子

藤村由紀子
藤村由紀子【拡大】

  • 築130年の旧高等尋常小学校校舎は明治時代そのもの
  • 袴姿で昔ながらの教室に立つとタイムスリップした気分
  • パンフレットと7カ国語対応多言語ペン。外国人対応もOK

 「みやぎの明治村」。宮城県北部にある登米市登米町(とめしとよままち)のキャッチフレーズだ。仙台伊達藩の一門が治めた2万1千石の城下町だったこの町には、明治をしのばせる建物が多数残り、当時の雰囲気を体感できる。

 町のシンボルともいえるのが、今は教育資料館となっている旧登米高等尋常小学校校舎。築130年、45年ほど前まで実際に使われていたという木造2階建てバルコニー付きの校舎は、東日本大震災も乗り越えた国の重要文化財である。

 春と秋には袴(はかま)やドレスの着付けが体験できる。袴を身に着け、頭に大きなリボンをつけてもらえば、気分はすっかりハイカラさん。趣のある廊下を歩き、昔ながらの教室に入ると、心なしか背筋も伸びる。

 旧警察署庁舎、廃藩置県で設置された旧水沢県庁庁舎、そして蔵造りの商家が並ぶ町。初めて訪れたのに、なぜか懐かしい。外国人観光客にも対応できるよう市内の観光スポットの案内が7カ国語で聞ける多言語音声観光ペンも用意されている。

 仙台駅から高速バスで1本。

明治150年の今年、ロマン漂う街並みを巡り、ハイカラさん気分を楽しむ、とてもぜいたくなひととき。いつのまにか写真をたくさん撮っていた自分に気がついた。

 【luxe(リュクス)】 フランス語で元の意味は「贅沢」。最近は優雅で上品でありながら、洗練された贅沢なもの・ことなどの意味で使われる。

<プロフィル>

 ふじむら・ゆきこ 宮城テレビ出身。現在、国際会議などの日英司会やナレーション、通訳などを行うバイリンガルアナウンサーとして活動中。

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