
良い眠りの3要素【拡大】
26年に文部科学省が発表した実態調査によると、不登校のきっかけの上位は(1)友人との関係(2)生活リズムの乱れ(3)勉強が分からない-となっている。だが、三池医師によると、睡眠障害で脳機能がダメージを受け、対人関係や勉強に支障が出ることも多く、多くのケースに睡眠が関係している可能性がある。
またこうした睡眠の乱れは、就学後に始まるわけではないという。全国の保育園で眠育を推進する「アートチャイルドケア」が保育園児約7千人を調査した結果、午後7時から午前7時の間に9~11時間寝ておらず、入眠時間や起床時間にばらつきがあるなど睡眠障害が疑われる子供は、落ち着きがない、集中力がない、暴力的-といった発達障害のような特徴が多くみられた。
三池医師は「睡眠障害は治療によって治すことができる。放置しないことが大切だ」と訴えている。