個人的には、非喫煙者なので「タバコ休憩」については昔から違和感というか、損している気持ちを抱き続けてきた。非喫煙者にとっては、様々な意味で損なのだ。1時間に1回公然と休めるのは、不公平だと思っていた。
しかも、それだけではない。「タバコ部屋」というのは、インフォーマルなコミュニティである。そこでは、年次、役職関係なく喫煙者たちがフランクに会話をしているのである。タテ・ヨコ・ナナメのつながりがうまれるのだ。ここで、交流が生まれたり、情報交換が行われたり、時にはアイデアが生まれたりもする。
しかし、ここで上司がすっかりみんなに伝えた気になっていたり、この場で勝手に決めたことを共有しなかったりすると、これまた迷惑なのである。中には、管理職になった瞬間、タバコを吸い始めた人もいた。ストレスがたまること、さらには情報交換を推進することが理由のようだ。切なくなった。
◆ルールやマナーは時代とともに変化する
この「タバコ休憩」問題以上に考えさせられたのが、「焼き鳥の串外し」問題である。正直なところ、私はあれが苦手だ。なんでこう、わざわざ串から外す必要があるのか。しかも、誰が最初に串外しを始めるかどうかで、気が利く奴かどうかを判断されているかのようにも感じてしまう。飲みの席もせわしなくなる。
本書にもあるが、中には串で食べることを前提に、塩の振り方などを工夫している方もいらっしゃるのだ。