女性の痩せは、月経不順や無月経とも関連し不妊の原因となる他、閉経後に骨粗鬆(こつそしょう)症となるリスクが高くなることが分かっている。
◆低体重児のリスク
痩せているのは、食事量が少なく、十分なエネルギー量が摂取できていないため。その結果として、エネルギーだけでなく、必要な栄養素が取れていない可能性が指摘される。
中でも心配されるのが、「造血のビタミン」ともいわれる「葉酸」の不足だ。葉酸は胎児の中枢神経系など新しく細胞をつくるときに必要な栄養素で、妊娠中の葉酸不足は二分脊椎症などの神経管閉鎖障害を持つ子供が生まれるリスクが高くなる。
妊娠判明後に葉酸を積極的に摂取しようとする女性もいるが、福岡さんは「痩せた状態で意図せずして妊娠する可能性は十分にあり、次世代への影響が懸念される。これは女性個人というより社会全体の問題といえ、若い女性が望ましい食習慣を確立できるようなサポートが必要」と話す。
また、痩せた女性の赤ちゃんは出生体重が小さい。小さく産まれた子供は正常体重の子供に比べ、成長後に糖尿病など生活習慣病となるリスクが高いことも分かっている。
◆試食で適正量学ぶ
産科婦人科舘出張(たてでばり)・佐藤病院(群馬県高崎市)は、妊婦への栄養指導に力を入れている。妊娠初期の母親学級で90分間、栄養士による講義や献立づくりで栄養について学ぶ他、妊活中の女性も参加できる「学びカフェ」も開催。ここでは試食しながら適正な食事の量や栄養について教えている。