若い女性の痩せ 次世代への影響も懸念 (3/3ページ)

「学びカフェ」で試食する女性たち。栄養や健康の基本を学ぶ(佐藤病院提供)
「学びカフェ」で試食する女性たち。栄養や健康の基本を学ぶ(佐藤病院提供)【拡大】

  • 「学びカフェ」で提供される食事の例。メインディッシュはカレイのムニエルで、1食分は774キロカロリー(佐藤病院提供)

 管理栄養士の水出(みずいで)恵子さんは「試食の食事を見て、『こんなに食べてもいいんだ』と驚く妊婦さんが多い」と話す。「肉や魚などタンパク質を含む食品の必要性が理解されていない。タンパク質は体を作る基になる栄養素だけに、妊婦さんは意識してしっかり取ってほしい」

 一般的に母体の年齢が上がると低出生体重児が増えるという相関関係があるが、同病院では母体の平均年齢が上がっているにもかかわらず低出生体重児の出生率は5%未満が続いており、栄養指導によって栄養状態が改善した成果とみられている。

 また、日本栄養士会は、管理栄養士らが監修する栄養に関する情報サイト「NU+(ニュータス)」で妊娠時の食生活の基本などを専門家が分かりやすく解説している。