【ゆうゆうLife】介護保険料、金額の理由は? (3/4ページ)

介護保険料は、町にあるサービスの量と切り離せない(写真はイメージです)
介護保険料は、町にあるサービスの量と切り離せない(写真はイメージです)【拡大】

 実際、伊藤さんは「一目瞭然でサービスが充実していると分かった。現役世代も保険料を納めてくれていると聞き、サービスを使わずに済むようにしようと自覚が芽生えました」と言う。

 保険料の高さが注目されがちだが、充実したサービスを求めるなら、費用負担も必要だ。今後のサービスを考えるにも、住民と自治体の現状共有は欠かせない。森安部長は「市民から施設がほしいという声はあるが、すでに全国平均よりも多い。新設すれば、さらに保険料が上がってしまう。今後は費用を抑えた小規模施設を造っていくと説明している」と話している。

                   

 ■使いやすく、納得できるか 内容確認、他の自治体と比較も

 介護保険料は、制度が発足した平成12年から一貫して“値上げ”基調で、住民の関心も高い。今回も約1600の市区町村の約8割で引き上げになった。

 引き上げ額が千円を超える大阪市(月額平均7927円)は7月中旬、年金から天引きされる市民に新しい保険料を通知した。問い合わせは「まだ、それほどでない」(介護保険課)。ピークは実際に年金から天引きされる10月になると見ている。

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