【高論卓説】気になる若者の内向き志向 海外留学で異文化学ぶ機会必要 (3/3ページ)

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 「トビタテ!留学Japan」を利用した高校生は、2週間未満が51.2%であるのに対し、6~12カ月はわずか8%。大学生でも1カ月未満が60.1%で、12カ月以上となると2%しかいない。

 「海外を見る」という意義にグローバル人材の育成をつなげるには、継続的に歴史や宗教も含めた異文化を学ぶ機会が必要だ。また、それは大学以前に小学校や中学校の段階から、年齢に合わせた経験の場が必要である。

 中国教育部によると、17年に中国から海外へ行った留学生は60万8400人。当然、世界一の留学者数である。そのうち博士課程・博士号取得者が22万7400人いるという。日本の今の子供たちは将来、このような中国人とともに国際社会に存在することになる。グローバル人材の育成は、単に英語の習得にとどまらず、国際人として生き抜くための実践的な教育を発達段階に合わせ、継続して行っていかなければならない。

【プロフィル】細川珠生

 ほそかわ・たまお ジャーナリスト。元東京都品川区教育委員会教育委員長。テレビ・ラジオ・雑誌でも活躍。千葉工業大理事。1児の母。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。