企業の3分の2が女性役員「ゼロ」 政府目標実現遠く 旧態依然の業種は… (3/4ページ)

 女性役員ゼロを業種別にみると、最高は建設業で77.0%(131社中101社)と8割近くを占めた。女性役員比率も2.0%で全業種で最も低かった。

 以下、製造業71.3%(1105社中788社)、卸売業70.3%(236社中166社)の順で、3業種は7割を超えて女性の役員登用が少ないことが浮き彫りとなった。

 一方、女性役員ゼロの構成比が最も低かったのは、電気・ガス業の35.0%(20社中7社)。社会インフラに直結し、公共的な存在意義に加え、業務との関連で女性役員の登用機会が他業種より多いとみられる。

◆雇用機会均等法施行から30年あまりが経過したが…

 政府は、女性が企業の意思決定に関わることで多様な価値観が企業経営に反映し、多様な価値観を受容する組織ではイノベーションが促進されるとの見解を示している。

 政府は2015年12月、第4次男女共同参画基本計画を閣議決定し、上場企業の女性役員の割合を「2020年までに10%を目指す」目標を掲げた。2013年4月、経済界に対し「役員(取締役、会計参与、監査役若しくは執行役)に1人は女性を登用する」ことを要請している。

 だが、2018年3月期決算の上場企業では、女性役員比率は3.8%にとどまり、まだ厳しい現実にあることがわかる。ただ、新興市場の東証マザーズは女性役員比率が6.9%と高く、弾力的な人事対応でモチベーション向上につなげている。

女性の役員登用は端緒についたばかり