暗くした寝室の天井に映像を投影し、朗読やBGMで子供を眠りへと誘う「絵本プロジェクター」が注目されている。寝かしつけに苦戦している子育て世帯の育児ストレスを軽減し、余裕を持って子供との時間を楽しむ手助けとなるようだ。(玉崎栄次)
スムーズに入眠
「絵本を3、4冊読んでも寝ないことも…。親子でくたくたになってしまう」
横浜市の女性会社員(31)は長女(2)の寝かしつけに苦戦する日々を送っていた。午後9時にベッドに向かうが、寝付くのは10時過ぎだ。そこで、SNS(会員制交流サイト)などで口コミが増えていたセガトイズの絵本プロジェクター「ドリームスイッチ」を使ってみた。
部屋の明かりを消し、専用のプロジェクターをセット。長女のお気に入りのアニメ「ちいさなプリンセス ソフィア」が天井に映し出される。登場人物が穏やかな声の朗読に合わせ、ゆっくりと動く。最後は、ミッキーマウスが眠るように促してくれる。これを見ながら、子供はスムーズに寝るようになった。
ドリームスイッチには「シンデレラ」や「トイ・ストーリー」など、講談社のディズニー絵本から30話が用意されている。1話10分ほどだ。女性は「子供が寝るのを楽しみにするようになった」と話している。