わが子を医学部に通わせられる“収入基準”は「本人と情報収集力」次第! (1/3ページ)


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 医学部に進む子の親は、医者であることが多い。それは医学部進学に多額の費用がかかるからだ。私立であれば学費だけで3000万円以上かかる。だがファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんは「普通の家庭でも、わが子を医学部進学させているケースはある。制度を活用し、やりくりを工夫すれば、無理ではない」という。どんな方法があるのか--。

 年収いくらならわが子は医学部に通えるか

 医師からお金に関する相談をされるケースは意外に多い。

 先日も、ある大学病院の勤務医Aさん(30代)から、今後のライフプランについて相談を受けた。Aさんの現在の年収は約1500万円。他病院への臨時診察といったアルバイトを入れれば1800万円ほどは稼げるという。しかも、一生現役も夢ではなく70歳以降も1000万円以上の高収入を維持できる。わざわざ節約だの資産運用だのとカリカリせずに、お金に困らない生活を手に入れられそうだが……。

 Aさんにはネックがあった。

 それは3人の子ども(1歳、3歳、5歳)の教育費だ。全員男の子で未就学だが、このうち1人は将来的に医師になる可能性も考えたい、とAさんは言う。そして残り2人も、小学校から高校まで「オール私立」で、大学も私立理系に進学という、最も費用がかかる進学コースでの費用をシミュレーションしてほしい、ということだった。

 医学部学費は国立350万円、私立3000万円台

 幼稚園から大学まで、最も割安な「オール公立」の場合が約1067万円。最も割高な「オール私立」の場合が約2440万円。その差は約2.3倍だ。なお、この費用の目安は、大学の費用を私立大学文系・自宅生で試算したものなので、私立理系の場合は約140万円上乗せ、さらに下宿生の場合は、270~290万円(いずれも4年間の加算額)の上乗せとなる(※)。

 ※日本政策金融公庫「平成28年度教育費負担の実態調査」、文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」「私立大学等の平成27年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」、日本学生支援機構「平成26年度学生生活調査結果」(大学昼間部)などをもとに筆者が試算。

 しかも、医学部に進学する場合、大学には6年間通わなければならない。費用も国公立なら、トータル400万円ほどで済むが、私立なら3000万円台が一般的だ。

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