「補償する」→「補償はできない」 台風で学校の倉庫が飛び被害、なぜ市は態度を変えたのか (1/3ページ)

倒れた電柱が激突した男性の自宅(提供写真)
倒れた電柱が激突した男性の自宅(提供写真)【拡大】

  • 台風で吹き飛ばされた体育倉庫の屋根(提供写真)

 関西を中心に大きな被害をもたらした9月初旬の台風21号。大阪府守口市では、飛ばされた市立小学校の体育倉庫の屋根が原因で電柱が倒れ、民家が被害を受けた。この補償をめぐり、市と住民の間にトラブルが起きている。市は当初「補償する」としていたが、その後、「補償はできない」と態度を一転させた。市の対応に住民らは「あまりに無責任だ」と憤っている。(小泉一敏)

 トラブルの原因となったのは、9月4日午後2時ごろ、守口市立藤田(とうだ)小学校のグラウンド北端にある体育倉庫の屋根が強風であおられて飛ばされたことだった。

 住民らによると、屋根はグラウンドの周りに張られていたネットを支柱ごと倒し、そのはずみで敷地外の電線をひっかけ、複数の電柱が倒れたり傾いたりしたとみられる。

 倒れた電柱の1本が小学校に隣接する男性(75)方の2階の屋根を直撃した。他に体育倉庫の屋根の一部とみられるモルタル片が周囲に飛び散り、車や民家の外壁が傷つけるなどの被害も出した。

 この日の夕方には、市職員らが被害の様子を確認したうえで写真を撮影。その際、市職員は「市が補償する」と説明し、翌5日未明近くまで業者が応急処置の工事をするなどの対応をとった。

 男性は「自宅は被害を受けたが、けが人がいなくてよかった。市も(応急処置工事など)迅速に対応しよくやってくれていると思っていた」と振り返る。

「補償できない」なぜ市は態度を変えたのか