【痛み学入門講座】骨粗鬆症対策は納豆食べて日光浴 (2/2ページ)


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 では、骨粗鬆症と診断されたらどうすればいいのだろうか。現在はさまざまな薬物が開発されているので、ご心配には及ばない。骨形成を促進するビタミンK2、活性型ビタミンD3製剤に加えて、骨吸収を抑制するビスフォスフォネート、カルシトニンやエストロゲン受容体に作用する製剤など数多くのものが用いられている。

 さて、無重力空間では、骨の形成低下、吸収増加が起こる。スペースシャトルに搭乗した日本人女性初の宇宙飛行士・向井千秋さんの骨は、2週間の宇宙生活で、2・4%も減ったそうだ。来るべき宇宙旅行時代に備え、納豆を食べ、日光を浴びながらの散歩に出かけようではありませんか。(近畿大学医学部麻酔科教授 森本昌宏)