当事者以外は危機感なし、現場感覚とズレ 大人数の会議など辞めてしまえ! (3/3ページ)

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 大人数の会議の問題点というのは、「責任を取らないバカが出る」ことに他ならない。誰もが自分こそが失敗の元凶だとは思いたくないもの。だからこそ、大人数で会議をし、責任を分散させてしまうのだ。場合によっては、「いいですね」と一言言っただけで責任を負わされることになってしまう。「お前があの時『いいですね』と言ったからあの場はあの流れに移ったんだ!」なんて言うバカ上司もいるかもしれない。

 とにかく、小物ばかりだと会議の人数は大人数になる。その仕事をやるか否かは、会議に参加する人数で決めてしまっていい。初回の会議で12人ぐらいでもいようものならば、上司ないしは部下に対し「オレはここ、いないでも大丈夫なので頼みます」と言ってさっさと抜けてしまおう。

 サラリーマンならば自身の出世、フリーランスならば自身のカネの稼ぎ及び「責任を無駄に押し付けられない」ためにも初回の会議の参加人数をまずは把握し、あまりにも多過ぎるようだったら撤退した方がいい。その後も無駄な会議と責任の押し付け合いが発生するはずだ。

 あと、会議の参加予定人数が多過ぎると遅刻するバカが必ずいる。本来30分で終わるものが1時間20分かかるのも大人数会議の弊害である。

 冒頭の「松竹梅」の企画を出させることについても、様々な考えを持つ人間の顔が浮かび、各人が好きそうなものを出そうとするが故に3案出させるのである。渾身の1つを基にチューンナップさせる方が本当はいいに決まっているのだ。それなのに「A部長はこう思うかもしれないけど、B次長は別の意見もあるかもね……」なんて思い、とりあえず下請けに「松竹梅」を出させる。

 ムダムダムダーーーーーー! とにかく仕事を完遂させるには「人数は少なく」「会議は極力なくす」でOKだ。

【プロフィル】中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)

中川淳一郎(なかがわ・じゅんいちろう)ネットニュース編集者
PRプランナー
1973年東京都生まれ。1997年一橋大学商学部卒業後、博報堂入社。博報堂ではCC局(現PR戦略局)に配属され、企業のPR業務に携わる。2001年に退社後、雑誌ライター、「TVブロス」編集者などを経て現在に至る。著書に『ウェブはバカと暇人のもの』『ネットのバカ』『謝罪大国ニッポン』『バカざんまい』など多数。

【ビジネストラブル撃退道】は中川淳一郎さんが、職場の人間関係や取引先、出張時などあらゆるビジネスシーンで想定される様々なトラブルの正しい解決法を、ときにユーモアを交えながら伝授するコラムです。更新は原則第4水曜日。