親世代とは大違い“首都圏名門私立”の凋落 偏差値が大逆転した「巣鴨と本郷」 (2/5ページ)

1985年度と2018年度「偏差値上位校」の顔ぶれ

 論より証拠……ということで、次の表を見てほしい。1985年度と2018年度の大手中学受験塾・四谷大塚作成の首都圏中学入試の偏差値上位校一覧である。

 各校の難易度の変化に驚かれたかもしれない。かつては名門校とされていた学校が凋落していたり、「聞いたこともない」学校が難関校として君臨していたりするように感じられるのではないか。

近隣同士の男子進学校 巣鴨vs.本郷

 ここで、同じ東京・豊島区にある巣鴨と本郷という男子進学校を例に挙げてみよう。

 教育方針の一つに「文武両道」を掲げる本郷。今年、花園進出(全国高等学校ラグビーフットボール大会)を見事に決めたラグビー部をはじめ、陸上競技部、科学部、社会部などは全国レベルの実力を誇る。

 その本郷が進学校として頭角を現したのはいまから約20年前、入試回数をそれまでの2回から3回に変更したのがきっかけだ。そして、3回目入試を経て入学してきた生徒たちは当時の男子御三家(開成・麻布・武蔵)や早慶レベルの中学校に惜しくも手が届かなかった優秀層であった。

 この層が中心となって、本郷の学力レベルをぐんと押し上げ、結果として難関大学の合格実績伸長につながった。そして、その結果が評判を呼び、次第に本郷を第1志望校とする高学力層が集まり始めたのだ。

 興味深いのは、本郷の入試が狭き門になればなるほど、近隣にある男子進学校・巣鴨がレベルを落としていくという「負の相関」が見られたことだ。

 本郷は『四谷大塚主催「合不合判定テスト」偏差値一覧表(80%ライン)』の1995年度版によると、偏差値49、その23年後の2018年度版では偏差値62(両年度とも2月2日入試での比較)と劇的にレベルを伸ばしている。

 一方、巣鴨は1995年度の2月2日入試の偏差値が64だったのに対して、2018年度は54と10ポイントも下げている。

存亡の危機に瀕していた学校が大人気校になった実例