【パパ編集部員の育休エブリデイ】(3)ベビーカー使用者には鬼門の交通機関 “エレベーター事件”にも遭遇 (2/4ページ)

 エレベーターがあればまだマシな方で、主要駅の一つであるJR池袋駅でさえ、「中央2改札」から入場するとエレベーターが1基もないのだ。私も知らずに入ったため、駅員に確認したのちに、いったん改札を出て「中央1改札」から入り直す羽目に陥った。マンモス駅のJR新宿駅でさえ、「〇番ホームに上がるエレベーターは南口側にしかありません」といった煩わしさがある。西口や東口改札から入ったらアウトだ。

 ホームドアの設置も進んではいるものの、ホームが狭く、転落防止柵がない駅では、ベビーカーを押すのにかなり気を使った。

ホームドアの設置が進む大手町駅(東京メトロ千代田線)

ホームドアの設置が進む大手町駅(東京メトロ千代田線)

 ここまで子連れ家族にとって不利な事ばかり並べたが、一昔前を思えば、広い改札ゲートやエレベーター、ホームドアの設置が進んでいるだけでもありがたいことだ。JR中央線などベビーカーを優先的に置けるスペースを設けた車両もある。電車とホームの段差を解消するスロープを取り付けている鉄道会社もある。エレベーターの設置がなくても、改札階まで上がれる長いスロープを設置している駅もあった。これならエレベーターを並んで待つ必要もないので、むしろこちらの方が便利だと感じた。現代ほどインフラが整備されていない時代に子育てをしていた方々には頭が下がる思いだ。

JR中央線のベビーカー・車イス専用スペース(左)と、多摩モノレールのスロープ

JR中央線のベビーカー・車イス専用スペース(左)と、多摩モノレールのスロープ

 周囲への配慮を意識

 ベビーカーを押しながら交通機関を利用する立場として私が心掛けたことは、周囲への配慮だ。なるべく人の流れは止めたくないし、嫌な顔もされたくない。変なトラブルも避けたかった。ベビーカーは収納カゴにたくさん荷物を載せていると折りたたみづらく、邪魔になりやすいため、なるべくピーク時の乗車を控えたり、可能なときはタクシーに乗ったりもした(※一応、国交省のサイトには下のイメージの通り「ベビーカーは折りたたまず乗車することができます」と明記してある)。

駅構内などに掲出されたポスター。「ベビーカーは折りたたまず乗車できます」と明記してある

駅構内などに掲出されたポスター。「ベビーカーは折りたたまず乗車できます」と明記してある

 子供が生まれる前はまったく知らなかったのだが、大抵の大型ベビーカーも折りたためばタクシーのトランクにすっぽりと収まる。車の場合は(たとえレンタカーであっても)6歳未満の子供を乗せるときにチャイルドシートの設置が義務付けられているが、バスやタクシーは取り付け義務が免除されているため気軽に利用できるのもメリットだ。最近よく見かける背の高いタイプのタクシー(トヨタの「ジャパンタクシー」や日産「NV200タクシー」)は車内が広々としていて、スライドドアも乗り降りがしやすかった。子供が狭い空間を嫌がるという家族には、ぜひお勧めしたい。

多目的トイレではトラブルも…