言葉選びが大切
家事シェアをするにあたり、家族の協力は必要不可欠です。家事をパートナーに押し付けるのではなく、家族が自主的に動けるような言葉やしかけが必要になるのです。子どもの保育園へのお迎えなど複雑な流れを共有する場合は、イラストを使うとスムーズ。やるべきことを「見える化」するのが狙いです。
また、協力し合うときの第一声は「何かいいアイデアない?」と声がけするのがオススメです。
頼りにされて悪い気はしないもの。お互い意見を出し合ったアイデアであれば、ベクトルが同じ方向に向くのでもめることが少なくなります。家族のコミュニケーションが自然に増えるのも家事シェアの特徴ですね。
家事を分担することだけであまり楽しいイメージが無い「家事シェア」ですが、そこにトヨタ式を導入することによって、家事の使命感や達成感、家族への感謝や尊重など仕事で味わえるような喜びや、やりがいを家庭でも感じることができます。
私は、このトヨタ式家事シェアこそが現代の共働き世代のための理想の暮らしになると考えています。参考になりましたら幸いです。
【プロフィル】香村薫(こうむら・かおる)
片づけの専門家
ライフオーガナイザー
大学卒業後、トヨタグループ会社に入社。そこで学んだトヨタメソッドを家事に応用した「トヨタ式おうち片づけ」を提案。片づけサポート業務「ミニマライフ.com」を起業。全国での講演活動、個人宅での片づけサポートを行う。著書に「トヨタ式おうち片づけ」「トヨタ式超ラク家事」(ともに実務教育出版)「トヨタ式家事シェア」(主婦の友社)がある。NHKをはじめTVや新聞・雑誌などメディア出演多数。
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【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。