CAのここだけの話♪

現役CAが体験したセンスのいい「お声掛け」 ステキな出逢いは逃さずに! (3/3ページ)

新田祐子

 まさに「CAのここだけの話」! 少し専門的な話になりますが、私たち客室乗務員はその日の自分の管轄エリアが決まっています。飛行機の前方なのか後方なのか、通路左側なのか右側なのか…もちろん乗務中に、「私は後ろの担当だから前のお客さまは関係ないわ」なんてことは絶対にしませんが、お客さまの搭乗・降機の際には自分の管轄エリアを中心に働いている場合が多いのです。

 例えば飛行機の通路左側の座席のお客さまが、せっかく連絡先を渡そうと思ってもお目当ての乗務員が通路右側の担当だった場合、お降りになる際に声をかけられない…ということも起こりうるのです。

 ですので、降機の際はお目当ての乗務員がどこに立っているかをしっかり確認した上で連絡先を渡してくださいね。どうしても直接渡せなかった場合は、別の乗務員に託すのも一つの手ですよ。

◇◇◇

 いかがでしたでしょうか。以上がわれわれ客室乗務員が実際に体験したものの中で多くを占める3パターンでした。

 他のパターンとしては、ギャレー(客室乗務員がお食事などを準備する場所)に来て直接連絡先を渡されるお客さまもいらっしゃったようですよ。また、話のきっかけとしては「○○に旅行に行くの今回が初めてなんですよ。どこかオススメのところはありますか?」なーんて話題で声をかけると自然で良いかもしれませんね。

 次のフライトのときは、名刺または小さなメモをポケットに忍ばせて搭乗してみてはいかがでしょうか?

新田祐子(にった・ゆうこ)
石川県金沢市出身。地元の国立大学卒業後、公立中学校教諭として3年間勤務。広い世界を見たいという思いから教職を退職し、その後シンガポールで語学を学びながら約一年間働く。2017年2月より東南アジア系航空会社で客室乗務員として勤務。SNSにて、客室乗務員を目指すすべての人にむけて、自身のクルーライフを紹介。また自社の就航地の魅力を伝えるため、世界の魅力を伝えるための情報発信も行っている。

【CAのここだけの話♪】はエアソルに登録している外資系客室乗務員(CA)が持ち回りで担当します。現役CAだからこそ知る、本当は教えたくない「ここだけ」の話を毎回お届けしますので、お楽しみに。隔週月曜日掲載。エアソルはPR、商品開発、通訳、現地リサーチ、ライター業務等、現役CAの特性を活かせるお仕事を副業としてご紹介しています。

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