受験指導の現場から

スマホ中毒の本当の怖さを知ってますか? 合否の分かれ目にも (4/5ページ)

吉田克己
吉田克己

 ちなみに今も、主に小学生の親御さんからであるが、「理科・社会の暗記が苦手で、なかなか覚えられないみたいで……」という相談はよく受ける。そんな時、最初に切り出すのはこんな話だ。「寝る直前の時間を有効に使いましょう。塾から帰って来て、お風呂に入って、その後しばらく寛いでしまうのはある程度しようがないと思います。その代わり、寝る直前の15分でも20分でも、暗記ものをやりましょう。用語集なんかを寝床に持って入ってやってもよいですし、そのまま寝てしまっても大丈夫です」と。この30分足らずをスマホやゲームに使うのか、暗記に使うのかでは、先々が大きく違ってくるはずだ。

 快活明朗だった生徒が魂の抜け殻?に

 〈ケース2〉大のゲーム好きの小6生で、ゲーム以外にもマンガやアニメのキャラクターに興味があり、たいがい宿題はそっちのけで、テストの時もさっさと解答欄を埋めて裏面にキャラクターの絵を描き始めるような、そんな生徒がいた。

 性格的には快活明朗で、話し好きというよりはかなり弁の立つ、聡明なことは明らかな生徒だ。

 ところが、6月になり7月に入ろうかという頃になって、急に元気がなくなり、ほとんど話もしなくなり、完全にやる気を失ってしまっているような、そんな状態になってしまった。

 夏期講習が始まる少し前、ご両親と面談をする機会があり、家庭内に問題が起こっていないか、敢えて聞いてみた。「1カ月ほど前から、完全にやる気をなくしてしまっているように見えるのですが、ご家庭で何かありましたか?」と。すると、ご母堂曰く、「あまりにもゲームばっかりやっていて全く勉強しないので、全部取り上げて、完全にゲームをできなくしてしまったところ、彼的に気持ちの持って行き場がなくなってしまったみたいで、何もかもにやる気をなくしてしまい……」と。要するに、ふて腐れるのを通り越して、ゲームレスで魂が抜けた状態になっているというのだ。

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