服をデザインしたいとは思わないのか? と聞くと、「デザイナーの仕事に発明という言葉は似合わないが、パーソナルなモノを他人とは違うコンセプトで表現したいとの想いはある。ただ、服は自分のできる範囲を超えている」と答える。建築家やプロダクトデザイナーが身につけるものとして手を出せるのは、時計、ジュエリーそしてバッグまでではないかと考えている。シルエットを重視する服はロジカルであることが通じない、と。
「携帯電話を、ほんとうやりたいのだけどね。スマホは皆同じになっているので、今こそ挑戦のしがいがある」
最後にもう一度、オフの話題に戻ろう。冒頭、歩き方に熱心だと紹介したが、身体を動かすのは好きらしい。
「サッカーはずいぶんとやったし、スキーは4歳からはじめ今もやっている。大好きだ。ウインドサーフも世の中に出てすぐはまった。サルディニア島でかなり熱中したよ。テニスもプレーしたなあ。ゴルフはカッとしやすくダメ。あれはアドレナリンがでる。ジョギングは嫌い。繰り返しには飽きる」
彼は食べることにも目がない。量も多いし、料理の趣味の幅も広い。インターナショナルスクールの出身ということもあり、さまざまな国の友人とのつきあいから、異なる文化への許容度は高い。海外旅行も小さい頃からたくさんしてきた。
活動的であるがゆえに、頭をからっぽにして心を落ち着かせることに気をつかう。アウトプットにインプットは必要だが、それらを頭や身体のなかで舞った状態にしておくのではなく、いわば花びらが地に落ちるような時間がどうしても欲しい。
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【ミラノの創作系男子たち】はイタリア在住歴の長い安西洋之さんが、ミラノを拠点に活躍する世界各国のクリエイターの働き方や人生観を紹介する連載コラムです。更新は原則第2水曜日。アーカイブはこちらから。
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