【お金で損する人・得する人】副業したら住宅ローンを組めなくなった! 確定申告が済んでしまえば後の祭り (4/4ページ)

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赤字で確定申告 節税が仇に

 副業の売上が経費などの支出を上回り黒字の状況であれば、住宅ローン審査においてもプラスに作用する可能性はありますが、副業自体を赤字として確定申告する場合、源泉徴収された所得税は戻ってくるのですが、公的な資料を求められた場合の収入は下がるのです。

 結果として、会社員や公務員としての年収は住宅ローン審査上問題ないが、副業を含めると年収が低いものとして計算せざるを得ず、副業が無ければ当然借りられたはずの住宅ローンに落ちたり、借り入れ額の上限が定められるなどします。

住宅ローン難民化 どう回避する?

 確定申告前に気が付けば、副業の経費を申告しないという方法が選択できますが、確定申告が済んでしまえば後の祭り。実務的には確定申告の修正をすることもできますが、金融機関はなぜ修正したのかなどをチェックしますので、審査は修正前と変わらないか、むしろ怪しい行為をする人とみなされて、収入ではなく人物評価で審査を落とされるかもしれません。

 これから副業を積極的にスタートされる人もいるでしょう。しかし、国が力を入れようと、勤務先が副業を承認していようと、住宅ローン審査は別の視点で考える必要があります。

 間もなく確定申告の期限が到来しますが、くれぐれも住宅ローン難民にならないようお気を付けください。なお、この問題は住宅ローンの借り換えの際にも発生しますので、既に家をお持ちの方も対象となることをご留意ください。

【プロフィール】高橋成壽(たかはし・なるひさ)

高橋成壽(たかはし・なるひさ)ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役

1978年生まれ。神奈川県出身。福沢諭吉にあこがれ中学より慶応義塾に入学。同大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。保険、ヘッジファンド、住宅ローン、専門家ネットワークを活用して、お金に困らない仕組みづくりとお客様にとって豊かな人生設計の提供に励んでいる。著書「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務め、全国から、ライフイベントに伴うマネー相談を依頼されている。業界では「FP王子」と呼ばれ、FPの力で日本の抱える社会課題を解決すべく情報発信を続けている。キッズマネースクール横浜を主催し講師活動を行っている。

【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。毎月第2・第4水曜日掲載。

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