【高論卓説】ファクトにあふれた国にするために (3/3ページ)

 毎月勤労統計の集計・公表漏れに端を発し、政府統計の信頼が揺らいでいる今は、「そもそもデータは信用できるのか」という根本部分も問われている。日本をフェイクにあふれた国ではなくファクトにあふれた国にするためにも、メディアは大きな役割を担っている。そのことを自覚しなければいけないと思う。

【プロフィル】山田俊浩

 やまだ・としひろ 早大政経卒。東洋経済新報社に入り1995年から記者。週刊東洋経済の編集者、IT・ネット関連の記者を経て2013年にニュース編集長。東洋経済オンライン編集長を経て、19年1月から週刊東洋経済編集長。著書に『孫正義の将来』(東洋経済新報社)。