フィンテック群雄割拠~潮流を読む

既存の世界を一変させた米中のフィンテック サービスの鍵は“PMF” (3/5ページ)

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 中国のユエバオ、アメリカのロビンフッドも、自らのサービスをPMFした状態へ持っていけたからこそ、爆発的な広がりを作ることができて、膨大なユーザーを獲得することができたわけです。

 つまり、新しいサービスで既存の世界を一変させたければ、“PMF状態”をつくることが必須なのです。では、PMF達成のためにサービスプロバイダーが考えるべきことは、どんなことなのでしょう? PMFのセオリーに当てはめるなら、「自分たちの顧客が誰か?(WHO)」「顧客ニーズは何か?(WHAT)」「それをどんな形でどんな風に届けるか?(HOW)」を考えることが重要です。そして、掛け算になぞらえられるPMFは、ボタンの掛け違いが1つでもあると、機能不全を起こしてしまうこともポイントになります。「WHO-WHAT-HOW」がピタッと一致したときにPMFは達成され、世の中を激変させるような、大きな現象を引き起こすことができるわけです。世の中を変えるサービスがそう多く存在していないのは、当たり前かつ簡単にみえるPMFの達成が、実際はいかに難しいのかを表している証ではないでしょうか。

 ユエバオ、ロビンフッドはどう“PMF”を実現したか?

 では、話をユエバオとロビンフッドに戻して、私なりの仮説を立ててみたいと思います。

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