フィンテック群雄割拠~潮流を読む

個人資産1000兆円を動かすために FOLIOのプロダクト磨きの秘密 (1/4ページ)

甲斐真一郎
甲斐真一郎

 前回はPMFつまり「プロダクトマーケットフィット」についての説明をしました。では、スタートアップビジネスで重鎮と言われるマーク・アンドリーセン(アメリカの著名なソフトウェア開発者)が提唱するこの考え方を私が経営するFOLIOに当てはめると、どんなことが見えてくるのか? 日々改善を行っているFOLIOプロダクトである「テーマ投資」と、LINEスマート投資上で展開する「ワンコイン投資」を例にしてみたいと思います。

 “ Best of Best ”を提供できた者が勝つ

 “Best of Best”のサービスを提供した者が勝つ。これは、当たり前と言えば当たり前の話です。しかし、この至極当然な理(ことわり)を明文化し、巷で話題となっているのがプロダクトマーケットフィットという考え方なのです。

 「しっかりとした市場規模があり、そこに解決するべき課題があり、その課題に対しての最適な解としてサービスが提供されていること」

 プロダクトマーケットフィットに関する本などに書かれているのは、このようにとてもシンプルなことです。

 僕なりの「課題に対しての最適な解」という箇所の理解はこうです。それが前回も説明した「WHO」「WHAT」「HOW」に要素分解することです。「誰に、何を、どんな形でサービスを届ければいいのか?」。世の中に出回っているサービスやプロダクトをこれに当てはめると、浮かび上がってくるものがあります。スタートアップが成功するヒントというのが見えてくるのです。それは、一言で言えば、「ボタンの掛け違いがない」ということになります。一気通貫していて全てのピントがあっている状態です。そうしたプロダクトがマーケットに受け入れられるのです。

 資産運用という分野で言えば、日本には、まだこのPMFを達成したサービスは存在していないと僕は思います。海外では、アリババグループのアントフィナンシャルが展開する「ユエバオ」という金融商品や、手数料ゼロで株やETFの取引ができる「ロビンフッド」というサービスは、PMF状態に達することで、爆発的なスピードでユーザーを獲得できたと考えられます。これは前回詳しく書いた通りですね。

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