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地縁を結び直し、老いを支え合う 東京の都営住宅が取り組み開始 (1/3ページ)

 高齢化が進んでも、希望が持てる街に-。高齢化率が50%を超える都営住宅、戸山ハイツアパート(東京都新宿区)。昨年から、住民によるコミュニティー活性化の取り組みが始まった。介護予防の運動をしたり、おしゃべりをしたり…。“ご近所づきあい”の復活で、老いを支え合う新たな地縁が生まれている。(油原聡子)

 「友達が増えた」

 50センチ角のマス状のネットが床に広げられた。童謡「どんぐりころころ」に合わせて、高齢者らがマスを踏まないように移動していく。

 「上手だね」「がんばって」と声援が飛ぶ。ゴールすると、スタッフとハイタッチ。とびきりの笑みがこぼれた。

 7月下旬の土曜日。戸山ハイツ4号棟の一角で「カフェあうねっと」が開かれていた。毎週土曜日の午前中、住民が運動やおしゃべりをして過ごす。参加費は100円。主な対象は、介護保険で要支援1や2の認定を受けた人。参加者の平均年齢は80歳を超える。

 住民組織「戸山未来・あうねっと」が、新宿区の事業を受託して実施する。地域全体で高齢者を支え、要介護になるのを防ぐのが目的だ。運営には東京家政大の学生も協力する。毎週参加する女性(77)は「同じ棟に住んでいても顔を合わせることは少ない。ここに来るようになって友達も増えました」と話す。

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