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地縁を結び直し、老いを支え合う 東京の都営住宅が取り組み開始 (2/3ページ)

 資源を生かして

 スタートの背景には「都会の限界集落」とも称される戸山ハイツの高齢化がある。1960年代後半から建設されたアパート群は、都立戸山公園に隣接する広々とした敷地に立つ。

 当初はファミリー層が多かったが、時代とともに高齢化が進展。新宿区の住民基本台帳によると、今年8月1日時点で、地元の戸山2丁目の高齢化率は56.3%。日本全体(28.1%)の2倍にもなった。

 東京家政大などが平成27年に行った調査では、「老人ばかり」「頼れる人がそばにいない」など、孤独や不安を訴える声が目立った。一方、「ずっと住み続けたい」と地域を愛する声も多く、29年に戸山未来・あうねっとが設立された。

 中心メンバーの1人、八幡多代子さん(65)は40年近く前、結婚を機に住み始めた。単身高齢者の増加が気がかりで、「ゆるくできるボランティア」と思って活動する。参加者もスタッフも「ご近所さん」だから、スーパーや道であいさつする人も増えた。

 「ささいな変化だけれど、街の雰囲気が明るくなったみたい」

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