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通りすがりの“ハーレーおじさん”も大興奮 アルピーヌA110で自在の走り (1/4ページ)

SankeiBiz編集部

 ※現在、新型コロナウイルスの影響で【乗るログ】の取材を自粛しています。再開するまで当面の間、過去に注目を集めたアーカイブ記事を厳選して再掲載します。記事の内容は基本的に掲載当時の情報となります。

 《2019年9月掲載》先日、新型のアルピーヌ「A110」に試乗した。もしかすると、その名前を聞いてもピンとこない方もいるだろう。なにせ、かつてラリー界を席巻した初代モデルは約40年前に生産終了したのだ。そんな伝説的なフランス生まれのスポーツカーが、2シーターのミッドシップ(MR)に姿を変えて復活した。先代と同様、とにかく軽量化にこだわっているという。フレンチアルプスに行けない代わりに、箱根のワインディングに連れ出して“自在の走り”を味わってきた。(文・写真 大竹信生/SankeiBiz編集部)

 受け継がれたDNA

 3年前の2016年10月11日に、東京・六本木で一台のクルマがお披露目された。コンセプトカーの「アルピーヌ ビジョン」だ。長らく表舞台から姿を消していたアルピーヌは紆余曲折を経て、ようやくこの場でブランドの復活と、2018年のニューモデル投入宣言にこぎ着けたのだ。

 この「アルピーヌ ビジョン」は当時すでに完成間近であり、ほぼこのままのデザインで発売されると関係者から聞いたように記憶している。会場の入り口付近には初代A110が展示してあった。4灯の丸形ランプや、ルーフからリヤエンドにつながる独特のボディラインは、そっくりそのままアルピーヌ ビジョンへと受け継がれていることがよくわかる。1973年に始まった世界ラリー選手権(WRC)でいきなり年間6勝を挙げ、初代マニュファクチャラー(製造者)王者に輝いた栄光のマシン。当時の活躍ぶりは筆者が生まれる前の話であり、A110についてさほど詳しくは知らなかったのだが、新旧のアルピーヌを前に「共通するカッコよさがあるなあ」と思わず見とれてしまった。アルピーヌ ビジョンはこの名車A110の名前を継承する形で、2018年に販売開始されたのだ。

 1950年代に設立されたアルピーヌはかなり複雑な系譜をたどってきたが、現在はルノー傘下のスポーツカーブランドである。新型A110はルノー・メガーヌR.S.と同系の1.8L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載しているが、スペック的にはメガーヌR.S.より控えめの最高出力252PS/6000rpm、最大トルク320Nm/2000rpmとなる(※メガーヌR.S.は279PS/6000rpm、390Nm/2400rpm)。これは恐らく車重や駆動構造、車両タイプの違い、そしてトータルバランスを考慮した結果だろうと推測する。

 初代モデルはRR(後輪車軸より後方にエンジンを配置して後輪を駆動する方式)の2+2シーターだったが、新型A110は2座席のMR方式に生まれ変わった。ちなみにMRとは車両の中央付近にエンジンを配置する方式で、運転席と後輪車軸の間にエンジンを配置して後輪を駆動するのが一般的だ。

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