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「まるで初代プレステ…」酷評の仮想空間が生まれたワケ JTB、FIXERに聞いた (2/2ページ)

SankeiBiz編集部
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 コロナ後の訪日客見込む

 グラフィックの美しさを追求するとデータ通信量が大きくなり、サービスが正常に動作しないといったトラブルを起こしかねない。どの国・地域にも日本と同等の閲覧環境があるとは限らず、通信環境が整っていない途上国などへの配慮が、シンプルなグラフィックを採用した理由の1つだったという。

 Fun Japan Communicationsは月内に、日本文化を海外発信するサイト「FUN! JAPAN」のアジア会員125万人が先行してバーチャル・ジャパン・プラットフォームに登録できるようにする。

 日本や他の国々でも順次使えるようになる予定だが、2024年までに1000万人の利用を目指す第一歩としてコロナ後の訪日観光に意欲的なアジアを重視した格好だ。

 事前にスマートフォンのアプリなど専用ソフトウェアをインストールしておき、データ通信量の問題をカバーする方法もあるが、JTBは「インターネットブラウザで簡単に使えるようにしたい」(広報担当者)との方針で、一旦は見送られた。 

 FIXER側は「ゲーム専用機のような3Dグラフィックにこだわったソフトウェアや、スマホのネイティブアプリ開発については、次期以降のバージョンとして検討している」としており、「初代プレステ並み」からの改善に意欲を示す。

 新型コロナ対策で開発されたスマホ向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」が、アンドロイド版で4カ月間機能していなかった問題でも、FIXERの名は取りざたされた。ただ、FIXERはサーバーの保守などを担当しただけで、「COCOAの開発には関与していない」(同社)という。一方、バーチャル・ジャパン・プラットフォームに関しては、「弊社が責任を持って品質管理を行う」(同)としている。

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