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ムダな税金は払わない! 年末までにやっておきたい7つの節税チェック (1/4ページ)

中島典子
中島典子

 今年もあと2カ月、年末調整の時期になりました。「年末調整って、税金が戻るアレですよね」とよく聞かれますが、なぜ戻るのか、どのくらい戻るのか、をきちんとチェックしていますか? 実は、税金が戻ることを知っているだけでは、知らずに損をしているということがあるのです。

 壷にいくら水を注いでも、気づかなかった穴が底に空いていては溜まりません。自分ではしっかり溜めていたはずと思っていたのに、実は溜まっていなかったのでは、せっかくの苦労も水の泡になってしまいます。

 税金の知識も同じです。自分ではわかっていると思っていても、意外に仕組みをしっかりとは理解しておらず、勘違いをしていたということもありえます。また、仕組み自体、税制改正で変更になることもあります。そのため、知識のメンテナンスが必要。そうすることで、今まで気づかなかった「穴」を埋めることができるのです。

 そこで、今回は、税金の仕組みを再チェックして、税金で損をしないための知識の「穴」を埋めていきましょう。

税金の支払い、ココで損をしている

 税金と言えば「節税」というコトバが頭に思い浮かんだ方も多いのではないでしょうか。確かに、「節税」はとても大事なことですが、それだけではありません。税金で損をしないためには、2つのポイントがあります。

税金で損をしないための2つのポイント

 1つは「ムダな税金を払わない」、2つめは、「早めにキャッシュバックする」です。では、具体的に見ていきましょう。

1.ムダな税金を払わない

 税金で損をしている方には、「本当なら使えるはずの仕組み」を使っていないという場合が多く見受けられます。よくわからないし、忙しい、面倒…と、ついつい放っておいていませんか? 「使える制度はフル活用する」意識を常に持ちましょう。意識のアンテナを張っておくことで、情報に目が行きやすくなります。

2.早めにキャシュバックする

 税金の仕組みを使うことで、年末調整や確定申告で税金を戻す(または税金を減らす)ことが可能です。支払った税金を戻す(還付)=「キャッシュバック」です。支払った税金が戻れば、そのキャッシュを運用や他の資金に回すことができます。還付にはならず納税するという方でも、手元のキャッシュが残りますので、同様の効果が期待できます。しかも、来年よりも今年に、のように、より早くキャッシュバックすることができれば、早く運用に回せますので、より早く運用益を得ることも可能になります。

税金で損をしないための7つの「節税チェックポイント」

 「やっておけばよかった…」と、税金で損や後悔をしないために、節税を実現するための7つのチェック項目を見ていきましょう。

【7つの節税チェックポイント】

(1)税金の仕組みを再チェック

(2)昨年の税金をチェック

(3)3つの控除をチェック

(4)経費の控除を活用

(5)所得からの控除を活用

(6)税額からの控除を活用

(7)贈与の活用

 (1)~(7)の流れでチェックしていきます。

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