「利用したい」8割
薬のネット販売については、消費者側の意見も分かれる。
電通総研が3月に行った調査では、「市販薬のネット販売が開始されれば利用したい」と答えた人は8割に上る。しかし、薬害被害者らからは「市販薬のネット販売が経済の活性化にどうつながるのか」と疑問や不安の声もある。
「市販薬の市場は1兆円弱」「(最高裁の判決による事実上の販売解禁以降)医薬品の売り上げは5倍くらい上がった」
ケンコーコムの後藤玄利社長は6月4日、日本外国特派員協会で行った会見で、ネット販売の将来性を数字を挙げながらそう紹介した。
実際に、多くの消費者は市販薬のネット販売に抵抗はない。電通総研が全国の20~60代の男女2000人を対象に行った調査では、市販薬のネット販売に「賛成」は58.7%、「反対」は10.7%。77.2%が、ネット販売が解禁されれば利用したいと答えた。
ネットでなら購入したい市販薬には、ビタミン剤(10%)▽育毛剤(9.7%)▽漢方薬(9.5%)-などが挙がり、調査は「インターネットで市販薬が買えるようになれば、市場規模は最大2400億円拡大する」と結論づける。消費者の利便性向上に期待する声は大きい。