市の破産申請に「待った」をかけた州地裁だが、原告側の喜びもつかの間。州地裁の命令を当然不服としてミシガン州が控訴したのを受け、州の破産裁判所は24日、訴訟の停止措置を命じたからだ。デトロイト市は破産裁判所の最終的な判断が示されるまで、破綻手続きを進めることが可能になった。ただ、法廷の場にまで持ち込まれた財政破綻の是非は、なお予断を許さない展開となっている。
美術品の売却騒動
デトロイト市の財政破綻は思わぬ余波も生んでいる。デトロイト美術館(DIA)を舞台とした所蔵品の売却騒動がそれだ。1885年に創設されたDIAは、古代エジプト美術から現代美術まで6万5000点以上のコレクションを抱え、全米6位の規模を誇る。有名なゴッホの「麦わら帽子の自画像」やルノワールなど印象派の名画の数々、中東やアジアなど世界各地の美術品が、市民や観光客、さらには専門家や目の肥えた美術ファンを楽しませている。