進む高齢化、国の措置を!
国籍が認められるのは本人が生きていることが条件となる。戦後68年が経過し、2世の高齢化が進んでいる。平均年齢は74.2歳で、最高齢は88歳だ。救済対象者はいまだに190人も残されている。短い時間のなかで民間にできることには限りがある。だからこそ、フィリピン残留日本人2世と同じような境遇にあった中国残留孤児で取られたような国家による救済措置が必要だ。
3人妹弟のカトウ・イニアさんは、全員の国籍回復を夢みていた。しかし、この数年の間に、2人は亡くなったという。今回の来日は、夢半ばで世を去った妹弟の思いを背負った帰国となった。過去のことを語るたびに感傷的になり、涙があふれ出す。その姿に、関係者は一人でも多くの2世の国籍回復を果たそうと、誓いを新たにした。(日本財団・国際協力グループ 松岡直/SANKEI EXPRESS)