米軍関係者は当時、最重要の機密事項だったU2開発計画の発覚を避けるため、UFO目撃情報について「単なる自然現象」と説明していた。
マニアは落胆
エリア51ではその後、A12などの偵察機やF117ステルス攻撃機などが開発された。エリア51の名称と基地が存在することは長年、「公然の秘密」だったが、米政府はこれまでかたくなにその存在を認めてこなかった。
この間、「墜落したUFOを運び込み、宇宙人と共同生活している」などの風評が流れ、エリア51と宇宙人、UFOにまつわる話題は後を絶たないできた。今回、政府がエリア51の存在を認めたことで「次は宇宙人の存在が証明される番だ」と、一部のマニアは期待をふくらませているが、リケルソン氏は「その可能性は極めて低い。
今回の文書は公表に際して手を加えられた部分がほとんどなく、文字通り正真正銘だ。相当な情報量の中で、UFOのUの字も出ていないということは、無関係と推察せざるを得ない」と話している。