2003年に欧州ルクセンブルクから登場したインターネット電話「スカイプ」が、パソコンのモニターを使った従来のテレビ電話の技術を進化させ、通話相手が画面から飛び出してくるかのような“3D(立体)テレビ電話”の技術を開発したことが8月29日までに分かった。実用化はまだ先になりそうだが、将来は専用眼鏡なしでスマートフォン(高機能携帯電話)でも楽しめるようになるという。米グーグルが開発した現実世界とネットの世界を融合する眼鏡「グーグルグラス」同様、SF映画の世界を現実化する驚愕(きょうがく)の新技術だ。
複数カメラで被写体撮影
「われわれは、3D映像をみることができるテレビやパソコンのモニターを多くの人々が買い求めるのを見てきたが、(被写体を)3D映像として撮影し、楽しめる機器はまだ登場していない…」
11年にスカイプを買収した米マイクロソフト(MS)のマーク・ジレット本社副社長(スカイプ部門)は、今回の“3Dテレビ電話”技術の開発に至るきっかけなどをこう説明した。