過去にも「自民1強」
こう順風満帆では、おのずと長期政権が視野に入ってくる。自民党総裁の任期を迎える2015年9月の総裁選で再選を果たし、16年夏の参院選、16年末に任期切れを迎える衆院選を乗り越えれば、2期6年にわたり、政権運営を担えるというわけだ。
ところで、今ほどの議席数ではないにしても、「自民党1強」と評された政治情勢が過去にあった。自社さ政権下で行われた96年の衆院選では、社民、さきがけが、それぞれ15議席と2議席に大幅に議席を減らす中、自民党だけが239議席を獲得した。一方、野党第一党の新進党も振るわず、156議席にとどまった。
ときの首相は橋本龍太郎氏。橋本氏が佐藤栄作元首相を「政治の師」と仰いでいたことから、「師を超えるのでは」などと現実味をもってささやかれていた。
ところが、である。橋本氏の金看板だった行政改革が党の抵抗で骨抜きとなり、景気対策の名目で党側からの財政圧力が高まり、政権運営がギクシャクし始める。何よりも、97年の内閣改造では、起用した閣僚が十数日で辞任し、支持率が一気に低落。そのまま政権浮揚を果たせず、98年の参院選に惨敗し、あえなく表舞台から退いた。