ノキアの約3万2000人の従業員がMSに移籍するほか、MS出身のスティーブン・エロップCEO(49)も買収完了時に出戻る。MSは3日、バルマー氏の後任を選出する特別委員会を設立したが、10年にMSからノキアに移籍したエロップ氏は、後任有力候補としてすでに名前が挙がっていた。
「ウィンドウズ」脱却苦戦
MS創業者のビル・ゲイツ氏(57)から経営を引き継いだバルマー氏は、「ソフトウエアの会社から端末とサービスの会社」への転換を掲げ、市場を独占してきたパソコン向け基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」に依存した体質からの脱却を目指してきた。
しかし、成長市場の携帯・スマホ向けOS「ウィンドウズフォン」は大苦戦している。MSは11年に、同じようにスマホ対応が遅れ、携帯電話世界トップの座から転がり落ちたノキアと提携。ノキアは12年にウィンドウズフォンを搭載したスマホ「ルミア」を発売したが、売れ行きはさっぱり。