≪「The Olympic side of London」の監督、プロデューサーに聞く≫
実際、どんな動きがあったのだろうか。五輪開催までの道のりを追ったドキュメンタリー映画「The Olympic side of London」(ロンドンのオリンピック側)を監督したダニエル・ルーゴ氏(30)と、プロデューサーのアビー・ウィーバー氏(26)にインタビューをする機会を得た。
立ち退き要請
両氏ともにロンドン東部の出身。2人がドキュメンタリーのテーマを決定したのは2010年。五輪がもたらす明るい未来を政府が人々に約束し、街は誇大宣伝であふれかえっていたという。そこで、2人は五輪の舞台となる土地とそこに住む人々に焦点を当てることにした。
「何かが起こる『前』こそが、重要なのです。だからこそ、私たちは社会的、歴史的そして政治的な問題が絡まり合った、この複雑な地域が五輪に向けて変化していく様子を記録していこうと考えました」。両氏は、製作意図をこう説明してくれた。