最近はプロレス専門誌の表紙を飾ったくらいで、メディアへの露出を控えている。野田氏が「2つの東京五輪」について何を語るのか聞きに行った。
再登板への希望
「東京タワーができ、東京五輪が始まった頃が、自分の幼少期です。貧しいが、希望を持てる時代だった。平成生まれの若者たち、子供たちは今日より明日が良くなるという希望を持っていない」
そして、社会保障・税一体改革の重要性を説き、「金利が跳ね上がるリスクを冒したら、順風満帆な安倍丸の船底をけ破ることになる」と、消費税増税を促した。首相に比べると地味な演説だが、「7年後」とその先に向け社会保障制度改革が必要なことも事実だ。
「私は95代の首相だった。初代の伊藤博文さんは4回、首相になっています。複数回、首相をやった人は安倍さんを含めて何人もいます」
あえてこんなことを口にしたところを見ると、野田氏もまた再登板と「7年後」に希望を持っているのではないか。
講演の後、船橋の居酒屋で招致演説を聞くためテレビのチャンネルを変えてほしいと頼むと、オヤジに「安倍の顔など見たくない」と断られた。さすが前首相の地元である。さて7年後、首相の椅子に座っているのは誰だろう。(加納宏幸/SANKEI EXPRESS)