殻を破りたいと意識
アルバイトをしながら恋人のマナミ(倉科カナ)が経営する喫茶店でご飯を食べさせてもらい、ヒモ同然の生活をしていたシンジ(平岡祐太)は、出所したばかりのマサル(三浦貴大)との偶然の再会をきっかけに、あきらめていたボクシングへの情熱に再び火がついた。一方、マサルはやくざに戻ったものの、時代の壁に追い詰められていく…。
平岡は29歳、三浦は27歳。2人は、同世代のシンジとマサルに共感するところも多いようだ。「演じていて『自分の殻を破りたいな』と意識はしましたね。マサルのせりふでいえば『見返してやろうぜ!』ですよ」と平岡。最近、自分にできることとできないことの見極めがなんとなくつくようになったため、「頑張っても手を伸ばさないと届かないようなもの」にあえて挑戦するというスタンスで仕事に臨むようになったそうだ。本作でプロボクサーの体と動きに限りなく近づこうと努力を重ねたのも、そんな考えの延長線上にある。