片方の視力を失ったことで、規定によってF1ドライバーへの道を閉ざされたデビリョタさんだったが、レーサー復帰は諦めなかった。米国では片方の視力がなくてもレースに出られることから、米国での復帰参戦を目指して昨年11月から肉体トレーニングを再開。そして今年7月には、自身の個人トレーナーでフィットネスクラブ経営者のロドリゴ・ミリャン氏(29)と結婚し、二人三脚で復帰準備を進めていた。
過去2回、F1の年間王者になっているスペインの英雄、フェルナンド・アロンソ選手(32)は13日、鈴鹿での決勝レース前、「今はつらすぎて、マリアの死が受け入れられない。僕自身、彼女からは勇気と強さを教わったんだ」と語った。デビリョタさんは自伝の冒頭部分で「人生は楽しいもの。生きていることの素晴らしさを感じてほしい」と書いていた。短かったが、その足跡は限りなく太いレーサー人生だった。(SANKEI EXPRESS)