インターネットを通じて受験勉強を支援するサービスが広がっている。スマートフォン(高機能携帯電話)で学習の達成度を確認して仲間同士で励まし合えたり、プロ講師の講義を割安料金で視聴できたりとさまざま。場所を選ばない利便性から、ネットに慣れた若者の人気を集めている。
一目で把握
「自分の勉強時間の偏りや仲間の情報もチェックできるので、スマートフォンは肌身離さず持っています」
東京大合格を目指し、大手の予備校に通いながら毎日5時間以上勉強している岡山市の県立高校3年の宮内直輝さん(18)。学習に活用しているのは、会員制交流サイト(SNS)機能を持つスマートフォンの無料アプリ(応用ソフト)「スタディプラス」だ。
使っている参考書などの教材をネット上に登録し、毎日の勉強時間や学習内容を記録。時間が自動的にグラフ化され、1日と週間、月間単位の学習量が一目で分かる。勉強時間の目標を設定することで、達成度合いも簡単に把握できる。