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社民党首選 吉田政審会長が一騎打ち制す 長引く党勢衰退…多難な再建 (1/3ページ)

2013.10.15 09:56

 社民党の党首選は10月14日開票され、吉田忠智(ただとも)政審会長(57)=参院比例=が新党首に決まった。東京都豊島区議の石川大我(たいが)氏(39)=党都連合推薦=との一騎打ちを大差で制した。長引く党勢衰退からの再建が最大の課題となり、国会議員主導の党運営に対する地方組織の不満を解消できるかどうかも問われる。

 吉田氏は執行部体制を大幅には変えない方針で、又市征治幹事長は続投の見通しだ。新体制は26日の全国代表者会議で承認を得て、正式に発足する。吉田氏の任期は福島瑞穂前党首の残任期間を含め、2016年初頭に開く党大会までとなる。

 有権者は国会議員5人を含む党員・協力党員計1万7410人で、投票率は71.67%。投票結果は吉田氏9986票、石川氏2239票だった。

 吉田氏は党首就任の記者会見で「改革、刷新しなければ党の将来はない」と述べ、石川氏ら地方議員や有識者もメンバーとした党改革推進本部を新設する方針を表明。労働組合との関係強化とともに、市民団体との連携も図る意向を示した。

 党首選は当初、国会議員4人が推薦した吉田氏の無投票当選が見込まれていた。だが、地方議員らの支援を得た石川氏が立候補の要件となる党員200人以上と所属する都連合の推薦を確保。1996年に旧社会党から党名を変更して初めての選挙戦となった。

労組依存・乏しい国政経験 地方議員の不満拡大

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