シリーズを代表するのは、ゴールドを基調にデザインされた「プレステージ コレクション」。万年筆を列車の車体に見立て、ミッドナイトブルーとホワイトのラッカーやマザーオブパールで装飾し、ブルー スピネルを添えている。オリエント急行の列車模型を彷彿とさせるデザインで、ラグジュアリーの中にも遊び心を忘れていないのが印象的だ。
たくさんのホワイトダイヤモンドを散りばめた、よりラグジュアリーな「ダイヤモンドコレクション」にも注目が集まった。万年筆には71個、セットのライターには129個ものダイヤモンドが配された。CEOのアラン氏は「電車の〝王〟と称されるオリエント急行は、長い歴史を誇るエス・テー・デュポンと共通点が多いです。またアールデコ調のオリエント急行は、無理なくデュポンに落とし込むことができました」と振り返る。
またルイ13世の血を引き、ブルボン家直系の末裔でもある プリンセス タニアは、「オリエント急行を象徴するロイヤルブルーとゴールドの組み合わせが、このコレクションを美しく引き立てています。職人の技術を誇るからこそ、これだけ繊細なコレクションを完成させることができたのでしょう」と賞賛する。