トレードを経験したことで、実はマイナーリーグの中でもさまざまな環境があることがわかった。
最初にいたレンジャーズ傘下の3Aチーム、ラウンドロックは「パシフィックコースト・リーグ(PCL)」というマイナーリーグに所属する。私はトレード前に23試合に登板して防御率4.24だった。それが、ヤンキースに移籍し、3Aのスクラントンが所属した東海岸の「インターナショナル・リーグ(IL)」では、21試合に投げて防御率1.70と大きく好転した。
PCLは、いずれも打球が飛びやすい標高の高いロッキー山脈周辺や空気が乾燥した地域に本拠地を置く球団が多く、投手には不利だった。一方のILの試合が行われる球場は湿度も高く、明らかに打球の飛び方に違いがあり、驚かされた。
そのことを肌で感じてからは、トレード移籍前よりも大胆にストライク先行のピッチングができた。実際、それを裏付ける顕著な数字が四球の数に表れている。
PCLでは、投球回数の34イニングに対して四球が10個あったが、ILでの登板では42回1/3で四球はわずか4個と減少した。果敢に攻めた“証し”である。