この作品の日本語字幕を担当した戸田奈津子さん、定宿だった「大木戸 多満川(たまがわ)」(東京・四谷)の女将(おかみ)、柳谷みや子さんも祝福に駆けつけた。柳谷さんは監督が忘れていったタイプライターを手渡すと、監督はボディーにサインして柳谷さんにプレゼントした。
建築部門のチッパーフィールドさんは日本での世界文化賞受賞に「大変な名誉。ワクワクしている」と興奮を隠さない。建築家として日本から歩み出し、建築をはじめ、日本文化に影響を受けた。「日本の人には当然だろうが、四季を愛(め)でるなど他の国では失われたものが日本には残っている。普通のことを特別にするのが日本の特質です」
代表作である独ベルリンの「新博物館」修復でも「モノの中に精神性を見いだす日本のあり方」を念頭に素材を考えたという。「日本での受賞はものすごい励み。私の人生を変えるでしょう」