力強いメッセージ
ラフな白いTシャツ姿で現れた彫刻部門のゴームリーさんは「気楽に話しましょう」と和ませ、手ぶりを交えながら芸術観を披露した。
自らの肉体から型取りした人体彫刻について、「自分が生きている瞬間を客体化した」と哲学的に解説。20世紀の抽象彫刻に大きな影響を与えたブランクーシの作品を例に、「変革をしていくことが芸術の責務」などと力強く語った。今は大分県別府市で新作に取り組んでおり、「海の近くで寺や神社がある所。今週にも現地に行きます」。
絵画部門のピストレットさんは、1960年代に自身が主導的役割を果たした前衛美術運動「アルテ・ポーヴェラ(貧しい芸術)」について、「舟にターンを促す“ブイ”のように時代を変える力強いステートメント(声明)だった」と振り返った。