≪昨季失速の雪辱期し 五輪代表候補に名乗り≫
大きなミス無く「火の鳥」を演じた町田の表情は自信に満ちていた。
前日のSPに続いてフリーでも自己ベストを大幅に更新。30点近く伸ばした総合得点は世界歴代5位の265.38点をマークした。大会前に掲げた255点をも飛び越え、「内心では260点が目標だった。達成できて幸せ」とうれしそうに話した。
冒頭で2本跳んだ4回転をいずれも決めた。昨季のプログラムではフリーで1本だけだった4回転が、今季はSPと合わせて計3本。しかも、GP初戦からいきなりすべて成功させた。この日は、公式練習で靴のフックが外れるアクシデントに見舞われて感覚が微妙に狂ったが、それでも本番でまとめる調整力が今季の強さの要因だ。
昨季はGPの中国杯で初優勝し、ファイナルにも初めて進出。飛躍の兆しを見せたが、好調を持続できずに12月の全日本選手権は9位。「もう一度、ゼロからのスタート」と雪辱を期した五輪シーズンだった。