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種田陽平による三谷幸喜映画の世界観展 美術で「リアル」と「おとぎ話」共存 (2/5ページ)

2013.10.21 16:30

 ≪コンビ4作品 こだわりの作り込み≫

 赤い扉の奥に広がる三谷・種田両氏の世界-。会場は映画館の劇場に見立てられ、一つの劇場に一つの作品ずつ展示されている。

 2人の初顔合わせは2006年公開の「THE有頂天ホテル」。映画を見た人がこのホテルは実在するものだと思い込み、同名のホテルに予約を入れて、行ってみたらビジネスホテルだったというエピソードも残るリアルな描写。ロゴまで種田氏が手がけたというアメニティーは必見だ。

 2作目「ザ・マジックアワー」(08年)は、架空の港町、守加護(すかご)を東宝スタジオ(東京・成城)のステージにまるごと建てた。これまでの日本映画にはなかったスケールのみならず、建物を2階建てにし登場人物の垂直の動きを可能にするなど特長あるセット。町の模型を見るのも楽しい。

 幽霊が法廷に立つという奇想天外な「ステキな金縛り」(11年)は日本映画には見られないすり鉢状の法廷が主役。ビリー・ワイルダー監督「情婦」(1957年)に登場する英ロンドンの裁判所を参考にしたという。物語のおとぎ話的な雰囲気を壊さぬよう、種田氏はあえて「作り物感」を出す手法で、床の大理石を描き、扉の木材に木目を書き足している。

金閣寺と銀閣寺を足して2で割ったような2階建ての天守閣

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