ホッキョクグマとヒグマは近縁種で、生息地が重なっている地域では異種交配することが知られており、サイクス教授は、雪男がホッキョクグマとヒグマとの雑種で、今もヒマラヤに生息している可能性が高いとみている。
研究家たちは反発
全身を茶色の毛で覆われた雪男に関しては、第二次世界大戦勃発前夜の1938年、ナチス・ドイツ親衛隊(SS)のハインリヒ・ヒムラー長官が動物学者のアーネスト・シェーファー氏とともに秘境チベットで雪男の探索に着手。
また、第二次世界大戦中、シベリアの収容所から脱走したポーランド人兵士がヒマラヤからインドに逃げる途中、2匹の雪男に行く手を阻まれたと告白。さらに1986年、世界的な登山家、ラインホルト・メスナー氏(69)もチベットを登山中、雪男と対面したと主張し、話題を呼んだ。そのため雪男研究家たちは今回の研究結果に反発している。(SANKEI EXPRESS)